2025年度
九州中会(全体)修養会(第2報)
プログラム |
受 付 | 9:30~10:00 |
開会礼拝 | 10:00~10:20 |
講 演 | 10:20~12:00 |
昼 食 | 12:00~13:00 |
全体協議会 | 13:00~14:00 |
閉 会 | 14:00 |
1. | 日時 | 2025年9月15日(月・休日)9時半 |
2. | 会場 | 福岡城南教会 |
3. | 講師 | 藤井和弘 牧師
(前神学校校長・南浦和教会牧師) |
4. | 主題 | 「教会の信仰からオカルト時代を考える」 |
※当日昼食をご希望される方は9月8日(月)までに
教育委員会書記 (李炳斗 byoungdu@gmail.com)
までお願いします。
昼食持参される方はお申し込みは要りません。
<講演趣旨>
皆さんの中には、タイトルに出てくる「オカルト世界」という言葉に驚きをおぼえた方や違和感を抱かれた方がいらっしゃるかもしれません。今回の講演で、私はいわゆる UFO や怪奇現象についてお話しをするつもりはありません。むしろ、ここでいう「オカルト世界」とは、学問・教育・芸術・医療・ビジネス・社会運動、その他多くの活動や行事において広く見られるものです。「脳覚醒」、「パラレルワールド」、「波動」、「ひとりお祓い」、「神モチベーション」・・・・これらは、最近、書店の本棚で目についた言葉です。こうした言葉の背景にある人間観や世界観は、汎神諭や人間中心、知識や意識変容による自己救済に基づいています。そして、それらのものがキリスト教の使信とは相容れないものであることは明らかです。このような状況は、今日のインターネット技術が発達した情報社会において、若者を中心にさまざまな年代にかかわらず人々の目にふれるものとなっており、多くの関心を引くようになっているとしても不思議ではありません。
私たちは、「オカルト世界」が限られた一部の人々だけのものではなく、ひとつの文化思潮であることを理解する必要があります。そして、このことは、私たちが自分たちの信じていることにあらためて立ち帰ることを意味します。「オカルト世界」の背景には、宗教や科学的合理主義によっては満たされることのなかった現代人の霊的な飢餓感が見え隠れしています。「オカルト世界」は、決して新しいものではありません。けれども、現代文化の価値観と結びついた新しい装いを帯びたものになっています。それは、これまでの伝道と教会形成をとらえ直すことへと私たちを促すものであると思っています。
皆さんとご一緒に学び、考えたいと思っています。(藤井和弘)